サクタのデブリ

社会不適合者の独り言

新入社員の話

驚いた。

「社内共済」というものがあることを知った。世間知らずと笑うがいい。
調べてみると、私が死んだ場合親にも受け取る権利があるらしい。
また、自殺の場合は支払われないという記述も見当たらない。
10M。でかい。親に20~30M返さなければいけない私にとっては本当にでかい。

今までで不思議と生命保険については考えていなかった。
しかし、なぜ考えていなかったのだろう。
やはり「本気で」、「親に金を返して死ぬ」という決心をしたのは最近のことだからか。

共済を知ったことで生命保険にも頭が回った。
これも利用しよう。
生命保険は基本的に自殺でも支払われるが、契約開始から1~3年の間が必要らしい。
保険金目当ての自殺を防ぐためだそうだ。
また、その他の理由で保険金目当てと判断されてもいけない。
当社には社員共同生命保険があった。
これも会社の出資で社員のためにある仕組みだ。
記述を見ると、やはり1年以上経過後の自殺なら親に支払われるようだ。

身の丈に合わない保険金をかけていると保険金目当てと思われるかもしれない。
そういうわけで、5Mプランから始めて1年ごとに増額する計画を立てた。
7M、9M、11Mという具合だろうか。
それでも最終的には身の丈に合っておらず、少し怪しいとは思う。
カモフラージュとして生命以外の保険も徐々に増額する必要もあるだろう。

共済、生命保険共に、保険金目当ての自殺だと思われるとまずい。
根本的には死にたいから死ぬのだが、保険金もついでに欲しいのは事実だ。
できれば、事故に見せかけたい。
考えてみたが、なかなか難しい。
慣れない酒を飲んで酔って落ちるとか、判断能力を失って自殺するとかが現実的か。


ところで入社早々、既にサービス残業だらけである。
研修だからって?頼んでもいない研修が多いのだ、明らかに業務命令である。
あまりに自明な愚痴なためこれ以上は言及しない。
共済と共同保険をむしりとることで復讐できる。
心が痛まないどころではない、これで心も晴れるというものだ。
自殺志願者を見抜けずに入社させた無能を嘆くといい。
会社のダメージは微々たるものかもしれないが、確実に収支をマイナスにしてみせる。


以上の通り私の自殺は5~10年計画になった。
給料だけで20年かかる計算だったのでかなり楽になった。
死ぬためだけ、その目的のために毎日を流していこう。
事故に見せかける方法の模索も並行して。